ミラン監督が本田に賛辞もトップ下の序列は不動と断言 「ボナベントゥーラこそが一番手」

最下位ベローナに逆転負け 「本田はポジティブだった」が序列は崩せず

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、25日の敵地ベローナ戦で4-3-1-2システムのトップ下としてクリスティアン・ブロッキ新監督の就任後、初先発を果たした。先制点に絡むミドルシュートを放つなど奮闘したが、相手の逆転FK弾に直結するハンドを犯すなど逆転負けの一因を作ってしまった。就任3試合目で初めて本田をピッチに送り込んだブロッキ監督はこの日、故障で欠場したイタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラこそが「トップ下でナンバーワンの選択肢」と初めて断言。本田は新政権での序列を崩すことができず、ベンチ行きの可能性が高まっている。

 最下位ベローナ相手に敵地で先制しながらも逆転負けを喫した。シニシャ・ミハイロビッチ前監督在任中で、昨年9月22日に行われた敵地ウディネーゼ戦以来となるトップ下でのスタメン出場となった本田は、前半21分に強烈なミドルシュートを放った。このこぼれ球をFWジェレミー・メネズが押し込み、ミランは先制した。だが、PKと本田の絡んだ終了間際のFKでミランは逆転負けを喫した。

「本田は今日、ともかくいい試合をした。いい解決法を提案していた。何回か適切なスペースを見つけた。少し下がり過ぎた時もあったが、ともかくポジティブだった。試合の最後の最後まで明晰さを持って、よく闘った選手の一人」

 ブロッキ監督は試合後の会見でこう語った。トップ下として攻撃面での提案、攻守にわたる奮闘を称え、前向きな評価を与えていた。しかしブロッキ政権発足後、シルビオ・ベルルスコーニ会長の偏愛する4-3-1-2システムのトップ下としての序列を崩すには至らないと、非情な結論を述べている。

 

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