VARは「ないほうが良い」 ルーニー監督が運用方法に苦言「苛立ちを覚える」

プレミアリーグでのVAR判定についてルーニー監督が言及(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
プレミアリーグでのVAR判定についてルーニー監督が言及(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

プレミアで物議を醸すVARにルーニー監督が持論を展開

 英2部ダービー・カウンティの監督に就任した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏が、世界的にスタンダードになりつつあるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について、「VARのないほうがサッカーにとって良い」と苦言を呈した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。

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 VARは2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)でも導入され、今や各国トップリーグではほとんど導入されているように世界的スタンダードになりつつある。ただ、運用方法を巡っては物議を醸すことも多く、VARに懐疑的な意見も少なくない。

 先週末のプレミアリーグでも、賛否の分かれる判定があった。ホームでウォルバーハンプトンに1-2で競り負けたサウサンプトンのラルフ・ハーゼンヒュットル監督は、直接ゴールには結びつかなかったものの、2度にわたりハンドを取られたことに苛立つ場面が見られ、レスター対リバプール戦(3-1)では、イングランド代表MFジェームズ・マディソンの同点ゴールが最初はオフサイドでノーゴールとなったものの、VAR検証の結果、判定が覆った。

 ルーニー監督は、「プレミアリーグを見ていて、VAR判定にはとても苛立ちを覚えることがあるし、なぜそのような判定になったのか理解できないこともある」とコメント。「個人的には(VARが)ないほうがサッカーにとって良いと思う。試合後に悔しい思いをするとしても、レフェリーが最善を尽くすと信頼して頼らなければならない。判定に同意できなくても、レフェリーには彼らの仕事をしてもらい、彼らの考えをリスペクトすべきだ」と語っている。

 またルーニー監督は、特にVARの映像確認にかかる時間を懸念している。「自分がゴールを決めて、それがオンサイドがオフサイドか微妙だった時、ラインズマンの旗が下がっているのを見て、そのまま感情を爆発させることができた。選手が、自分のゴールが決まったかどうかを1分、2分とただ待っているなんて馬鹿げている」と述べ、待っている間に選手の気持ちが途切れてしまうとも話した。

 ゲームの行方を左右する決定的な誤審を防ぐうえで、VARが果たしている役割が大きい一方、運用方法において課題が残るのも事実だろう。ルーニー監督が語った懸念点は、ピッチ上で戦う選手たちの本音と言えるかもしれない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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