デビュー戦弾のバリー、MFファビーニョとユニ交換も…記念すべきユニフォームを慌てて奪還

　アストン・ビラは現地時間8日に行われたFAカップ3回戦で、リバプールに1-4で敗れた。大敗を喫したものの、プレミア王者相手に一時同点に追いつく健闘を見せたなか、英メディアは試合後のユニフォーム交換時に、17歳FWルイ・バリーが起こした”珍事”に注目している。

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　チーム内で新型コロナウイルスのクラスターが発生したアストン・ビラは、この試合で主力を起用できず、下部組織の選手たちで臨むことに。前半4分に先制点を許す苦しい立ち上がりとなったものの同41分、トップチームデビューを飾ったバリーがスルーパスに抜け出し同点ゴールを決めた。

　その後アストン・ビラは後半に3失点を喫し敗れたが、若手だけのチーム編成を余儀なくされながらもプレミア王者相手に健闘を見せた。そんななか、英メディアは試合後に起きたあるハプニングに注目している。この日、アストン・ビラの唯一の得点を挙げたバリーは、自らのユニフォームを脱ぐとリバプールのブラジル代表MFファビーニョとシャツの交換を願い出た。

　17歳FWからの申し出を、快く引き受けたファビーニョ。両者は互いのユニフォームを交換し、バリーの願いは無事に叶った。ところがその後、バリーは慌てて自らのユニフォームを取り戻そうと、ファビーニョの後を追いかけるという行為に出ていた。英ラジオ局「talk SPORT」によると、バリーはチームスタッフからデビュー戦での記念すべきユニフォームだったことを告げられ、大事な品を取り戻すためにファビーニョを追いかけたのだという。

　最終的にスタジアムの通路で自分のユニフォームを受け取りつつ、ファビーニョのユニフォームまで手にしたバリー。この珍しいシーンについて、英衛星放送「BTスポーツ」公式ツイッターは一部始終が映された動画を添え「これは素晴らしい」と綴れば、英メディア「GIVE ME SPORT」は「アストン・ビラのルイ・バリーはリバプールに敗戦後、ファビーニョからFAカップのジャージを奪還しなければならなかった」と見出しを打ち、「リバプールのジャージを手に入れようとした若者を責めることはできないが、彼がデビューシャツを手放したことを思い出させるためには、ビラのスタッフの1人が必要だった」と、注目していた。

　バリーはウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンの下部組織出身で、2019年7月から昨年1月までバルセロナの下部組織にも在籍するなど、若手有望株の1人。今回はリバプール相手にデビュー戦でゴールを奪ったことはもちろん、思わぬ形でも脚光を浴びることになった。