ベルギーで輝く森岡亮太、“ボランチ転向”で新境地 「一番理想的」な選手とは?

チームや自身について語る森岡亮太【※画像はスクリーンショットです】
チームや自身について語る森岡亮太【※画像はスクリーンショットです】

チアゴのような「ボランチらしくないボランチ」が理想

――ボランチをやっているなかで感じるやりがい、難しさについて教えてください。

「やりがいは、ゲームをコントロールできるということです。オフェンスもディフェンスも、です。コントロールできることで考えることも増えたんですけど、それもやりがいとして感じています。逆に、この前のアントワープ戦もそうですけど、ボランチは修正が必要な時にそれができないといけないんです。前の選手がどう動いて、それに合わせて自分がどう動いていくべきなのか。オフェンス面でも今行く時なのか、ゆっくりする時なのかっていう、そういうのをしっかりやらないといけない立ち位置なので、そこを試合中に修正するというのが難しくて。その難しさをすごく感じますね」

――参考にしている、あるいは目標にしているボランチの選手はいますか?

「一番理想的なのは、チアゴ・アルカンタラ(リバプール)ですかね。ボランチをやってますけど、ボランチをやってる感がなくないですか? 結構前にも行くし、点にも絡むし、でも対人とかも強くてボールの取り方も上手い。後ろから繋いで起点になって、そこからまた自分でも絡みに行ってとか、長短のパスの使い分けとか。ボランチなんだけどボランチらしくないボランチですね、良い意味で」

――エンゴロ・カンテ(チェルシー)のようなボールを奪える能力に長けたボランチが現代サッカーでは重宝される傾向にあります。その意味でボランチとしての森岡選手は、今の時代の流れに逆行した特異な存在に見えなくもありません。

「僕もイメージ的にボランチってがっつりボールを取るというか、取って上手い選手にシンプルに渡して、自分はボールを失った時のリスク管理をしたり準備をするイメージがあるんですけど、僕はそういうタイプでもなく、もっと攻撃的に行きたいんです。ボランチなんだけど、一枚高い位置に行ければ相手にとっても捕まえにくいですし。ずっと攻撃のポジションをやってきたんで、そういう特長もボランチをやりながら出せる存在になりたいなと思っています」

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