本田の中で起きている意識改革 代表、クラブの両舞台で着手する新たな挑戦

求められる「狡猾さ」

 

 これまでトップ下のポジションに強いこだわりを見せ、ゲームメイクにも積極的に絡んできた本田。しかし、クラブと代表の両方で右ウイングに固定されることで、自分自身の中でも意識改革が起きてきているようだ。それは5日のウルグアイ戦後のコメントからも見て取れる。

「お互いがお互いのパートをしっかり任せ合うことで、責任感というものが芽生え始めてくると思う。そこが自分の中では大きくワールドカップ前と今とでは変わり始めているところではあります。前向きに取り組んでますし、やはり結果が求められてくるとも思います」

 今は試合を“組み立てる”のではなく、“決める”仕事がより一層求められている。そのためには、自分が任されたエリアで勝負する必要がある。

 その意味では、8月31日の開幕ラツィオ戦で決めたゴールは、新たな挑戦に踏み出している本田にとって大きな一歩だった。現地メディアに「ピッチでのかなりの狡猾さが必要になる」と指摘されているように、いかに前線で決定的な仕事ができるか。それをやり切れるかどうかで、今後のクラブや代表での立ち位置も変わってくるに違いない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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