FA杯で連日起きた「コイン投げ」の愚行 サッカーの母国で物議を醸す
マンCの得点後に起きた事件 チェルシーのヒディンク監督も強く非難
21日に行われたFA杯5回戦で、チェルシーはマンチェスター・シティに5-1の大勝を飾ったが、試合会場となった本拠地スタンフォード・ブリッジの観客が選手に対してコインを投げつけたことが物議を醸している。英紙「ガーディアン」が伝えている。
リーグ戦で現在12位と低迷するチェルシーとしては、FA杯は是が非でも獲得したいタイトルで、この日は過密日程により若手を多く起用した実質”2軍”のシティを圧倒した。スペイン代表FWジエゴ・コスタが前半35分に先制ゴールを挙げると、今季はリーグ戦でいまだ無得点と本来のパフォーマンスを見せられないでいるベルギー代表MFエデン・アザールも復活の一撃を決めるなど、大量5得点を挙げて本拠地に駆けつけたファンを沸かせた。
しかし、この試合に関して大きく報じられているのは試合結果ではなく、チェルシーの1点リードで迎えた前半37分に起きた”事件”だ。シティのフランス人FWデイビッド・ファウパラが一時同点となるゴールを決めたが、その直後のゴールセレブレーションの際に、スタンドからコインが投げつけられた。この状況は主審のアンドレ・マリナー氏も確認しており、試合後にはチームの指揮を執るフース・ヒディンク監督もこのように語っている。
「私の方からもコイン投げつけを確認できた。まずは事態が明らかになることを望んでいる。我々は今回の愚行を強く、強く非難する」
またチェルシーの広報担当者も、「このような馬鹿げた、危険な行動を許してはならない。我々クラブは警察とともに容疑者を特定した際には、スタジアムの入場禁止処分を下す」と厳罰を予告している。ロンドン市警もこの事件についての捜査を開始しており、すでにコインを投げつけた暴徒を逮捕したと発表している。