「クロップよりもトゥヘル戦術の方が…」 アシスト王に君臨する香川同僚が心境告白

好調キープも指揮官は方針転換中

 悔しさにまみれた1年間を経て、今シーズンのムヒタリアンはトゥヘル新監督のポゼッションサッカーの下で息を吹き返した。ゴール前の局面での彼のドリブル突破やラストパスを武器に、ドイツ代表MFマルコ・ロイス、ガボン代表FWピエール・エメリック・オーバメヤン、日本代表MF香川真司らとともに流動性ある攻撃を見せ、独地元メディアからは「ファンタスティック4」と評されている。

 そんなアルメニアが生んだ稀代のテクニシャンはリーグ戦ここまで20試合8ゴール、UEFAヨーロッパリーグやDFBポカール(ドイツ杯)を加えた公式戦では34試合で18アシストを記録し、「ミスター・アシスト」の称号を与えられるほどの働きぶりを見せている。

 ただ、トゥヘル監督はシーズン後半戦からはポゼッションサッカーだけでなく、縦に速いサッカーを取り入れるようになっている。トゥヘル監督の方針転換によって、香川やユリアン・ヴァイグルらショートパスでつなぐタイプの選手は序盤戦ほどの活躍を見せられなくなっている。ムヒタリアン自身は引き続き好調をキープしているが、トゥヘル監督の戦術がさらなる“クロップ化”を果たしても、自信を持ってプレーを続けられるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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