レアル、マンCも争奪戦参戦へ

　そんなザネを、バルセロナはアタッカーとしてだけでなくパサーとしても高く評価している。得意の左足から放たれるキックは正確無比なため、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタやトルコ代表MFアルダ・トゥランのように、4-3-3システムのインサイドハーフとしても起用可能と見ているようだ。クラブは長年中盤に君臨するイニエスタが今年で32歳となることも考慮し、偉大なクラックの後釜候補の1人としてザネに熱視線を送っている。

　しかし、20歳の超新星を狙うライバルクラブは多い。バルセロナの宿敵レアル・マドリードはもちろん、来季からマンチェスター・シティの指揮を執るジョゼップ・グアルディオラ氏の意向により、シティの強化担当チキ・ベギリスタイン氏がドイツで視察していたとの情報もある。19年6月までシャルケと契約を結んでいるザネの移籍金は3700万ユーロ（約48億円）に設定されているが、バルセロナの情熱は新進気鋭のアタッカーに届くのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images