米国遠征3連敗のなでしこJ 高倉監督はミス連発の“精神面”を指摘「集中度が足りない」

なでしこジャパンの高倉麻子監督【写真:Getty Images】
なでしこジャパンの高倉麻子監督【写真:Getty Images】

岩渕が1点を返すもアメリカに1-3で黒星 大会自体も3連敗で屈辱の最下位

 なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間11日、国際親善大会シービリーブス・カップ最終戦でアメリカに1-3と敗れた。高倉麻子監督は試合後、「集中度が足りなかった」と振り返った。

 日本は最終ラインにセンターバックを主戦場とする選手を4人並べてスタートしたが、ビルドアップのミスが相次ぐなかで前半7分にそこから与えたFKを蹴り込まれて失点。同27分にもビルドアップのミスから追加点を奪われた。後半から出場のFW岩渕真奈が1点を返したものの、コーナーキックから1点を追加された。

 初戦のスペイン戦、第2戦イングランド戦と合わせて3連敗の最下位で大会をフィニッシュ。高倉監督は試合後のフラッシュインタビューで、「3試合ともやられてはいけないミスが多かった。集中度が足りなかった。チームとして勝負どころを感じる力やパワーを持ってくることに、まだまだやらなければならないし、修正できると思う」と話した。

 全試合での共通点は、相手が勢いよくプレスを掛けてくるタイミングでもショートパスでのビルドアップにこだわり、そこからのミスで危険な場面を連発したこと。それについて高倉監督は「積極的なトライはしてくれているが、時間帯や場所、相手の状況によっては大きく蹴り出す選択も求めている。選手たちが考えて選択するなかで技術的なミスや判断ミスが起きている。シーズンが始まれば集中力も変わってくると思う。ゲームのなかで集中、それだけが足りない」と課題を話した。

 ゲームの流れや状況に応じたプレーをピッチ内の選手たちに求める高倉監督だが、チグハグさばかりが目立った3連敗で大会を終えた。今大会は中盤で攻撃にアクセントをつけるMF長谷川唯の負傷欠場があったものの、岩渕の不在時にチームの攻撃が機能しない部分も露呈。今夏に開催予定の東京五輪に向け、国外での試合はこれが最後の機会になったが、課題ばかりが残るアメリカ遠征になった。

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