ファン・ハールの招いた苦境 サウサンプトン戦の采配ミスとイタリア代表DFの骨折危機

指揮官の去就問題が再燃か

「今日はいい日ではなかった。我々は敗れた。そしてご覧になったように、我々のDF陣はセットプレーで常に弱さを見せた。なぜなら多くの選手を入れ替えたからだ。(失点の)最後のプレーは我々の問題だが、全てが不十分なゲームだった。我々はチャンスを作り出せず、相手も少ないチャンスだった。ほとんど0-0のゲームだったが、最終的に我々は敗れた」

 オランダ人指揮官は再び嘆いた。この試合の前日記者会見で、「若手選手にコンスタントな活躍を期待するのは難しい」と語っていたが、野戦病院と化している現状では若手を使わざるを得ず、ヤヌザイ、マクネアの投入が結果的に裏目に出た。若手が自信を失いかねない、最悪の結末となった。

「シアター・オブ・ドリームズ(夢の劇場)」と呼ばれるオールド・トラッフォードだが、試合終了後、大きなブーイングが鳴り響くのも無理のない展開だった。この日の采配が全て裏目に出た”赤い悪魔”の指揮官に、故障者続出が追い打ちをかける。ファン・ハール監督の去就問題が再燃する、悪い流れとなってしまった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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