ファン・ハールの招いた苦境 サウサンプトン戦の采配ミスとイタリア代表DFの骨折危機

投入したマクネア、ヤヌザイが失点に絡む

「ピッチ上に血が滴り落ちていた。彼はすでに病院に向かった。状況を見守らなければいけない。我々にとってはサイドバック5人目の負傷者だ。肋骨の一本に異常があるかもしれない。選手たちの苦しむ姿を見ることは心痛だ。ダルミアンの状況が悪いので、彼は病院にいる」

 記者会見でファン・ハール監督は悄然と語り、肋骨骨折の可能性を明らかにしている。イングランド代表DFルーク・ショー、同MFアシュリー・ヤング、アルゼンチン代表DFマルコス・ロホ、エクアドル代表DFアントニオ・バレンシアに続く、サイドバックでプレーできる実力者の5人目の離脱となった。

 試合はこの後の選手交代が明暗を分けた。サウサンプトンのクーマン監督は後半34分、昨季QPRで18得点を奪い、この冬に獲得したFWチャーリー・オースティンを投入。ファン・ハール監督は後半41分にドルトムントから復帰したベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイを投入。両チームとも勝負を仕掛ける。

 しかし、投入直後のヤヌザイが気持ちが入り過ぎたのか、ファウルを与えてしまう。そして後半42分、このFKからオースティンに決勝点を奪われてしまった。ヘディングでゴールを決めたオースティンをマークしていたのは、ダルミアンの代わりに投入されたマクネア。奇しくも両チームの交代出場した選手が、勝負を決めるゴールに絡んだ。

 

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