韓国紙、キ・ソンヨン“交渉決裂”に落胆 神戸の“イニエスタ効果”と対比、Kリーグの課題指摘

神戸のイニエスタ(左)と1月でニューカッスルを退団したキ・ソンヨン【写真:Getty Images】
神戸のイニエスタ(左)と1月でニューカッスルを退団したキ・ソンヨン【写真:Getty Images】

全北現代が高額オファーも…古巣FCソウルとの違約金条項が負担となり破談

 1月にニューカッスルを退団した元韓国代表MFキ・ソンヨンが、10年ぶりに母国Kリーグに復帰する可能性があったものの、破談に終わったと韓国メディアが報じている。

 当初は古巣のFCソウルと交渉したが失敗。次に全北現代が高額オファーを提示したが、キ・ソンヨンが2009年にセルティックに移籍した際、FCソウルと結んだ優先交渉権の問題が浮上。全北現代がFCソウルに200万ユーロ(約2億4000万円)を支払わなければならないという違約金条項が負担となり、交渉は決裂した。

 今回、キ・ソンヨンのKリーグ復帰破談を惜しむ声が多いなか、韓国のスポーツ紙「スポーツワールド」は「キ・ソンヨンのKリーグ復帰が流れたのもそうだが、結果的に最も残念なのはスタープレーヤーの不在を解決できるチャンスを逃したという点だ。Kリーグで実力を証明された選手は、高額年俸が保証される中東、中国、日本に流れてしまい、スター選手がいないという悩みが大きい」と、Kリーグの人気低迷はスター不在によるところが大きく、代表クラスのキ・ソンヨンが国内復帰できなかったことは痛手だったと伝えている。

 同紙はそうした大物選手がいることで、絶大な効果を上げているチームとして、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが在籍するヴィッセル神戸を紹介している。

「スタープレーヤーの存在がなぜ重要なのかを見せてくれる場面があった。それがJリーグ・ヴィッセル神戸のイニエスタの登場だ。水原三星は19日、水原ワールドカップ競技場で、ヴィッセル神戸とACL初戦を行う。イニエスタの来韓報道に、ファンもかなり沸いている」

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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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