“白い巨人”への移籍は最短でも1年半後に？

　マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表GKダビド・デ・ヘアは、昨夏に移籍金4000万ユーロ（約54億円）でレアル・マドリード加入が合意に達したと報じられていた。しかし、最終的には移籍に必要な書類の到着が遅れて提出が間に合わず、破談となった。両クラブが互いに責任を押しつけ合った騒動は記憶に新しい。

　その片方の当事者クラブであるレアルが、FIFAからの補強禁止処分を受けて次の夏と1年後の冬の移籍市場での選手獲得が禁じられる決定が、先日下された。これにより、レアルはこの冬に向こう1年半分の補強を済ませる必要に迫られ、多くの選手が獲得候補としてリストアップされているという。

　当然、デ・ヘアもその対象に含まれた。しかし、英紙「デイリー・メール」は17日のリバプール戦に向けた監督会見の中で、ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督がデ・ヘアの放出を拒否するコメントを残していると報じた。

「デ・ヘアを我々が1月に売却することはありえない。少なくとも今季いっぱいはここでプレーする」

　この冬の移籍市場が終われば、デ・ヘアがレアルに加入すると仮定してもそれは最短で1年半後。その時点で互いにどのような状況になっているのかは定かでないが、昨夏、合意に至りながらデ・ヘア獲得が破談に終わったことは、レアルにとって一期一会のチャンスを逃したことになるのかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images