ミハイロビッチ監督は退席処分に

　後半に入るとゲームの表情は一変。ミランが主導権を握り、敵陣に攻め込み始める。

　そして、後半5分に同点ゴールが生まれる。ペナルティーエリア内の右サイド寄りでポイントを作ったFWカルロス・バッカから外に展開したボールの先にいたのは本田。左足ダイレクトで丁寧に上げたクロスは、ファーサイドに走り込んだMFクツカの頭にピタリと合い、同点ゴールが生まれた。本田のアシストにより、ミランは1-1の同点に追いついた。

　同11分には、アドリアーノに代えて2013年5月以来のミランでの出場となるFWケビン＝プリンス・ボアテングを投入。セカンドトップの位置に入ったことで、ローマの守備陣は混乱した。ミランは続く同15分にも左サイドからのボールにフリーで合わせたクツカに決定機が訪れたが、シュートはクロスバーの上。そして、このプレーに興奮したミハイロビッチ監督はピッチ脇にある水の入ったペットボトルを蹴り上げてしまい、退席処分となってしまった。

　残り時間もミランが主導権を握り攻め続けるが、ローマもゴール前では厳しい守備でミランの勝ち越しを許さない。結局、試合はこのまま1-1の同点で終了。本田は2試合ぶり今季2度目の先発フル出場で1アシストという結果になった。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images