“赤い悪魔”を覆う危機感 CL敗退で恒例のクリスマスパーティー開催を中止
マンUへの批判噴出を受け、選手側からキャンセルを申し出る
マンチェスター・ユナイテッドは9日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ヴォルフスブルク戦で2-3と敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。2年連続の大型補強を敢行しながら魅力に欠けるパフォーマンスが続き、結果もついてこないことでファンやメディアからの批判が噴出している。
英地元紙「デイリー・メール」によれば、CLでの惨敗を受け、ユナイテッドの選手たちは相当な危機感を募らせており、週末に予定されていた毎年恒例のクリスマスパーティーを中止にしたという。大きなプレッシャーを背負う赤い悪魔の選手たちは、窮地に立たされているようだ。
ユナイテッドのクリスマスパーティーは毎年恒例となっているイベントで、昨年は主将ウェイン・ルーニーがバンドを引き連れて歌を披露するなど、お祭りムード一色。ウィンターブレイクのない過密日程の年末に設けられた束の間の休息の場となっていた。しかし、2季ぶりの参戦となったCLの惨敗は選手たちの心に大きな傷跡を残したようだ。チームが苦境に立たされる現状でのパーティー開催について、選手側からキャンセルを申し出たようだ。
プレミアリーグでは首位レスターと勝ち点差3の4位と、決して悪い成績ではない。リーグでは直近の7試合を3勝4分と無敗を続けているが、引き分けのうち3つはスコアレスドロー。ファン・ハール体制下のチームは「創造性に欠ける」と批判の的になっている。ルーニーをはじめ負傷者も続出し、さらにMFバスティアン・シュバインシュタイガーが前節ウェストハム戦で相手選手に肘打ちを見舞ったことで3試合の出場停止を食らうなど、まさに泣きっ面に蜂状態のユナイテッド。パーティー開催中止で気持ちを引き締め、CL敗退のショックからの立て直しを図ろうとしている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images