ミラン本田、イタリア杯4回戦で今季初のフル出場! セリエBクロトーネを3-1で撃破

途中出場のレギュラー組、ボナベントゥーラ、ニアング、モントリーボが結果出す

 後半2分、ミランは先制点を手に入れる。左サイドでボールをキープした本田が、中央のMFアンドレア・ポーリにつなぐとそのままドリブルで持ち運び、最後はアドリアーノにスルーパス。GKをかわしてゴールに流し込んだ背番号「9」の得点でミランが1-0と先制した。
 その後もミランがボールを保持するが、攻撃の連動性はいま一つ。その中で迎えた同23分、クロトーネは右サイドのスローインからFWアンテ・ブジミールがミランDFサパタを股抜きでかわして左足で豪快にゴール。1-1の同点となった。
 ミハイロビッチ監督は同27分にボナベントゥーラとニアングを投入し、4-4-2システムにシフト。本田は慣れた右のサイドハーフにポジションをシフト。攻撃の圧力を強めるミランはクロトーネをゴール前にくぎ付けにしていくが、決定機は生み出せず。試合はこのまま1-1で90分間を終え、延長戦に入った。
 延長に入ると、両チームとも疲労からペースダウン。大きなチャンスが生み出されることなく進んでいった。その中で、ミランはついに勝ち越しゴールを挙げる。延長前半のアディッショナルタイム、ゴール正面20メートルを切る好位置でのフリーキックを得ると、本田とボナベントゥーラがキックのポイントへ。ボナベントゥーラが右足で狙ったボールは壁の上を超えてゴール左に決まり、2-1と勝ち越した。
 延長後半10分、延長戦途中でピッチに送り込まれていたMFリッカルド・モントリーボとのパス交換からニアングが決め、3-1とした。このまま試合終了し、ミランは16強へと駒を進めた。約2カ月ぶりのミランで公式戦フル出場を果たした本田は格下相手にゴール、アシストという結果を残せなかった。先制点に絡んだが、途中出場の先発組がゴールという有無を言わさぬ結果を残したことで、定位置奪回への道のりは遠いままとなった。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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