インテルが“構想外FW”放出へローマと交渉 「ジェコ+最大60億円」のトレード進展も…
クラブ間の利害は一致も…イカルディ自身はユベントス移籍を希望
イタリア・セリエAの名門インテルとローマは、ストライカーの交換トレード交渉が急速に進展を見せているという。イタリアメディア「スポーツ・イタリア」が報じている。
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記事では、インテルの前主将アルゼンチン代表FWマウロ・イカルディと、ローマのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコの交換トレードについて、インテルとローマの交渉が急速な進展を見せているとされた。
イカルディは昨季中に契約延長を巡ってクラブと対立。代理人で妻のワンダ・ナラ氏もSNSでクラブに批判的なメッセージを連発したことで炎上し、当時のルチアーノ・スパレッティ監督から主将の座を剥奪された。その後、ユベントスからやってきたジュゼッペ・マロッタCEOと今季から就任したアントニオ・コンテ新監督は、公式にイカルディが「プロジェクトから外れている」とのコメントを発している。
一方のコンテ監督はストライカーとして、すでに獲得に成功したベルギー代表FWロメル・ルカクとジェコを熱望してきた。ローマもまた、ユベントスのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインの獲得に乗り出すなど、新たなストライカーを欲している状態にある。
双方の利害関係は調整可能な範囲で一致したようだ。記事では、ローマからジェコの保有権に4000万ユーロ(約48億円)から5000万ユーロ(約60億円)をプラスして、イカルディの保有権と交換することでクラブ間交渉がまとまりそうな情勢だとしている。
しかし、最終的には選手がクラブとの契約に同意しなければ移籍は成立しない。最後の砦として、イカルディは移籍を希望するユベントスの動向を待つことを望んで返答を先延ばしする可能性があるとしている。
そもそもイカルディの国内移籍希望は、妻のワンダ・ナラ氏がミラノから生活の拠点を移したくないという理由が大きいともイタリアメディアで報じられてきた。インテルが残りの契約2年間の“飼い殺し”も辞さないとされるなかで現れた新天地候補だが、お騒がせ妻がローマへの引っ越しを受け入れることができるのかが、移籍成立へのポイントになるのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)