浦和黄金期を支えた鈴木啓太 16年間の万感の思いを胸に、リーグ戦ラストゲームへ

今季限りでチームを退団 指揮官もそのキャリアを讃える

 高卒で加入して以来、赤いユニフォームを身にまとい続けて16年の男が、浦和でのひと区切りを迎える。元日本代表MF鈴木啓太にとって、22日の神戸戦は浦和の背番号13をつけた最後のリーグ戦になる。

 先月に浦和を退団することを自ら発表した鈴木は、「どういう場面で試合に出るのか、試合に出ないのかは分からないが、とにかくチームの勝利に集中したい。僕がどうこうではなく、チームのために戦ってきたし、僕が出なくてもチームが勝てばそれでいいという気持ちでやってきましたから。その気持ちは変わりません」と、変わらぬスタンスでゲームに臨むと語った。

 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は、試合前日の記者会見で鈴木のベンチスタートを明言した。

「私は彼の人間性を素晴らしいと思っているし、彼のキャリアも同様だ。啓太のような選手と共に仕事ができたことは私にとっても光栄なことであるし、彼から学ぶことも多くあった。明日のゲーム、啓太の状態が良ければ試合のスタートから起用したいと思っていたが、そういう状態ではないと判断させていただいた。ただ、彼の16年間を強くリスペクトしている。明日は、試合のメンバーに入ってベンチからのスタートにすることを決断した。そして、試合の中で起用できる可能性を考えたいと思う。今、言えることは、彼は私たちの横にいて共に試合を見ながらスタートし、共に戦うということだ」

 

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