U-20W杯1ゴールのFW田川にアクシデント… 右太もも裏を痛めて無念の負傷退場
イタリア戦の前半21分、ドリブルで抜け出し左足を振り抜いた直後、自ら交代を要求
U-20日本代表は29日、ポーランドのビドゴシュチュ・スタジアムでU-20ワールドカップ(W杯)グループリーグ第3戦のイタリア戦に臨み、FW田川亨介(FC東京)が前半21分に相手の背後に抜け出してシュートを打った後に、右太もも裏を痛めるアクシデントが発生。ここまで3試合すべてに出場し、1得点を奪ったストライカーの負傷で影山ジャパンに暗雲が漂っている。
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日本は5月26日のメキシコ戦(3-0)から先発4枚を変更。前線にはMF斉藤光毅(横浜FC)と田川を起用し、2列目左にMF山田康太(横浜F・マリノス)、右にFW西川潤(桐光学園高)、2ボランチにはMF齊藤未月(湘南ベルマーレ)とメキシコ戦で途中出場だったMF伊藤洋輝(名古屋グランパス)を起用した。CBコンビはDF三國ケネディエブス(アビスパ福岡)とDF小林友希(ヴィッセル神戸)、左にDF東俊希(サンフレッチェ広島)、右にDF菅原由勢(名古屋グランパス)、そして最後尾はGK若原智哉(京都サンガF.C.)が入った。
日本は序盤から積極的に攻撃を仕掛けていき、前半11分には田川がPKを獲得。このPKは伊藤が失敗してしまうが、徐々に流れを引き寄せていた。相手ゴールに迫る形も作りながら迎えた前半20分過ぎに、日本をアクシデントが襲う。
後方からの一本のパスに完全に抜け出した田川は、ドリブルでボールを運び左足のシュート。これを相手GKに防がれた後だった。田川は右太もも裏を抑えて自ら交代を要求。負傷交代を余儀なくされ、担架に運ばれてピッチを去った。状態は今のところ不透明だが、長引くようであれば影山ジャパンにとっては大打撃となる。
(林 遼平 / Ryohei Hayashi)
林 遼平
はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。