理由は“勝利の遺伝子”欠如? ロイス、バイエルン移籍消滅の過去を独誌報道
ロイス加入後初の優勝に近付く首位ドルトムント、2位バイエルンとの大一番へ
現在ドルトムントで主将として活躍するドイツ代表FWマルコ・ロイスについて、バイエルン・ミュンヘンが2011年に獲得を見据えて動いていたことが分かった。しかし、当時バイエルンの看板選手だった2選手の反対もあって、移籍は成立しなかったようだ。ドイツ誌「シュポルト・ビルト」が伝えている。
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記事によると、バイエルンは2011年4月、当時ボルシアMGに所属していたロイスの代理人、フォルカー・シュトルート氏を本部に招き、幹部と面談を行った。ロイスを巡ってはドルトムントが獲得に乗り出しており、バイエルンが同氏を招いたのはその交渉の進展具合に探りを入れるためだった。
それ以来、バイエルン側のロイスへの関心は大きくなる一方で、同年12月には当時チームを率いていたユップ・ハインケス監督が直々に同選手を家に招待し、移籍を説得するほどだったという。
そこまでロイスに入れ込んでいたバイエルンだが、結局移籍は成立しなかった。「シュポルト・ビルト」によれば、チーム内でロイスの加入に賛成の意を示す者が少なく、特に当時チームの重鎮だった元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム(すでに引退)や、同MFバスティアン・シュバインシュタイガー(現シカゴ・ファイアー)がロイスの能力に懐疑的で、同選手には“勝利の遺伝子”がないのではと疑いを示していたらしい。
結局ロイスは2012年に、ユース時代を過ごしたドルトムントへ復帰。度重なる怪我に悩まされながらも、公式戦235試合出場で115ゴール72アシストと素晴らしい結果を残している。ドルトムントで得たタイトルは2017年のDFBポカールのみで、まだブンデスリーガ制覇の経験はないが、今季のチームは第27節を終えて2位バイエルンに勝ち点2差の首位。いよいよそのチャンスが巡ってきている。
現地時間6日の第28節は、タイトルの行方を占うバイエルンとの大一番。マイスターシャーレ(優勝皿)を掲げるという目標に向かい、ロイスは“勝利の遺伝子”を見せるべく、燃えていることだろう。