「オリジナル10」のJ2降格を検証 清水の2016年は天国と地獄を分ける最重要イヤー

1年での復帰はその後J1優勝へ 逆に逃すとJ2常連に

 また、もうひとつ着目したいのは、1年での復帰を果たしたこの3クラブは、いずれもその後にJ1優勝を経験している点だ。浦和は2006年、G大阪は2014年、広島は2012年と2013年だ。ちなみに広島の場合は、2007年に2度目の降格を喫しているが、この時も1年でリターン。「オリジナル10の降格→1年でJ1復帰→その後にJ1制覇」という図式は変わらない。

 そう考えると、初降格から1年でJ1に戻れないと、千葉と東京VのようにJ2の常連になってしまう恐れがある(東京Vは2007年にJ1復帰も、2008年に2度目の降格)。

 J1優勝への道を歩むのか、それともJ2の常連となってしまうのか。「オリジナル10」の清水にとって、初めてJ2リーグに参戦する2016シーズンは、クラブの未来を大きく左右する1年になりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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