来夏インテルが大型補強? 胸スポンサーに総額170億円でエティハド航空が名乗り
ピレリ撤退も指揮官とのシティ時代の良好な関係が奏功
イタリアの名門インテルの青と黒のユニフォームの胸には、イタリア・ミラノに本社を置くタイヤメーカー「ピレリ社」のロゴが入っているのが定番だった。しかし、その20年の歩みに終止符が打たれ、新スポンサーはロベルト・マンチーニ監督に縁がある会社になるという。イタリア紙「コリエレ・デラ・セーラ」が伝えている。
1995年にインテルの胸スポンサーになって以来、「PIRELLI」の文字は常にネラッズーロ(青黒)のユニフォームの象徴だった。しかし、今年に入って同社は中国の国有化学大手、中国化工集団に71億ユーロ(約9200億円)で買収された。そのため、2016年6月で終了するインテルとの契約更新がされないという。
一方で、すぐさま次の胸スポンサー候補が現れたという。その会社は、アラブ首長国連邦の国営航空会社であるエティハド航空。サッカー界では、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティのメインスポンサーを務め、スタジアムのネーミングライツも獲得。シティは本拠地を「エティハド・スタジアム」として戦っている。その巨大資本が、インテルのメインスポンサーに名乗りを上げていると伝えている。
エティハド航空が、シティとメインスポンサー契約を結んだのが2011-12シーズンのこと。その際の指揮官が、マンチーニ監督だった。記事では、その際の良好な関係からインテルとの交渉がスムーズに進んでいるとしている。契約は5年総額で1億2500万ユーロ(約170億円)になる見込みだと報じている。
ここ数年は世界的なビッグネームの獲得から遠ざかっているインテルだが、かつては元ブラジル代表FWロナウドや元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロなど、バロンドールを受賞するような選手を毎年のように獲得していた。来季以降、巨額のスポンサーを得たインテルが大型補強を展開するかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images