「先輩の姿を見てきた自分からすると…」 柴崎、A代表初主将で目覚めたリーダーの自覚
コロンビア戦でA代表通算33試合目にして初主将 「自分に求めていかないといけない」
日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は、22日のキリンチャレンジカップ・コロンビア戦(0-1)で、A代表通算33試合目にして初めてゲームキャプテンを務めた。ボランチとして、主将としてチームを支える26歳は、神戸移動後初の練習となった24日に取材に応じ、リーダーシップを「自分に求めていかないといけない」と自覚を覗かせた。
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アジアカップ後初のゲームとなったコロンビア戦で、柴崎は代表初のキャプテンマークを託された。ボランチとして積極的にプレスを仕掛け、ピンチでは気迫のスライディングを繰り出すなどハードワークを披露。攻撃でもセンターバックの間に落ちて、ビルドアップの起点となった。
コロンビアには敗れたが、すでにチーム内で修正のすり合わせは行ったという。
「ミーティングでも反省点も踏まえ、森保さんが振り返りをやった。戦術的な部分、チームのコンセプト的な部分で、もっとこうしようというのはできている。しっかり修正とともに、チームとしての戦術の浸透もやっていこうと」
3月シリーズでは、森保監督体制でキャプテンを務めたDF吉田麻也(サウサンプトン)とMF青山敏弘(サンフレッチェ広島)が不在。長年チームを引っ張ってきた選手もMF香川真司(ベジクタシュ)だけと、チームは若返りつつある。日本代表で初めてゲームキャプテンに抜擢されたことも含め、柴崎にもリーダーとしての自覚が芽生えているようだ。
「今までリーダー的なというか、(チームを)引っ張ってきている存在が今回はあまりいない。いろんなことを経験したり、先輩の姿を見てきた自分からすると、そういった部分を多少なりとも自分に求めていかないといけないと思います。チーム内でもピリッとした雰囲気が今回はある。新しく選ばれたメンバーに対して、分からないところがあればしっかり伝えていきたい」
所属クラブのヘタフェでは出場機会に恵まれず苦しむなか、リーダーとして自らを奮い立たせる柴崎の背中は、頼もしさを増している。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)