「トップ下」はベストチョイス? 10番・香川の“相乗効果”と立ちはだかる“共存問題”

「ホームでイケイケになってしまうのは僕も経験していて理解できる。でも…」(香川)

 後半20分から15分間、香川と縦関係を築いた南野は、「僕がトップ下をやるよりも、(香川)真司くんがトップ下に入って中盤と関わることで、ビルドアップがもう少しスムーズにいくところが増える」と、“トップ下・香川”がもたらす効果について語った一方、香川本人は後半にリズムが一辺倒になってしまう部分があったと課題を口にする。

「前半は非常にアグレッシブに速い攻撃ができていた。ただ後半は相手も修正してきたし、なかなかリズムが生まれなかった。90分の中には良い時間も悪い時間もある。そこを耐えられるか。ホームでみんなイケイケになってしまうのは僕も経験しているし、理解できる。でも、前半悪くても後半に1点を取って勝てばコロンビアが強いわけで、この経験を次に生かさないといけない」

 コロンビアに敗れたなかで中島が一つの光明になった反面、香川の力を最大限引き出すうえでは反比例してしまった感は否めない。1トップがエースのFW大迫勇也(ブレーメン)ではなかったことも含めて1試合だけですべては判断できないが、香川を今後もトップ下で起用していくとなれば、森保監督は共存の“最適解”を見つける必要があるだろう。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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