「籾木が見事なループシュート」 なでしこMF、ブラジル撃破の芸術弾を英メディア称賛

ブラジル戦で先制点を決めたMF籾木【写真:Getty Images】
ブラジル戦で先制点を決めたMF籾木【写真:Getty Images】

拮抗した展開を打ち破る一撃 「ワンチャンスをものにしないといけないと思っていた」

 鮮やかなループシュートがゴールに吸い込まれていった。なでしこジャパンのMF籾木結花は、アメリカで開催中のシービリーブス・カップで現地時間2日の第2戦ブラジル戦にスタメン出場すると、前半44分に先制ゴールを決めた。英公共放送「BBC」も「見事なループシュート」と報じている。

 ゴール前のチャンスが少なく、拮抗した展開だった。籾木が「なかなかボールを回してもゴールに行く場面が少なかった。ワンチャンスをものにしないといけないと思っていた」と話したなかでビッグチャンスが巡ってきた。

 MF中島依美が相手最終ラインのコントロールミスを突いてボールを奪うと、右足のキックフェイントで相手の体勢を崩し、左足で右サイドから駆け上がってきた籾木にラストパス。ビッグチャンスを迎えたレフティーは、飛び出してくる相手GKをあざ笑うように左足でボールを浮かすと、ジャンプする手を越えたボールはそのままゴール内に吸い込まれていった。冷静さと技術の高さが光る素晴らしいゴールで、英公共放送「BBC」も「22歳の籾木結花が見事なループシュートで先制点」と報じている。

 後半の立ち上がりから猛攻を受けて一度は1-1に追いつかれ、「紙一重でまだまだという試合」と話したものの、最終的には2点を追加して3-1で勝利。籾木は決勝ゴールになったFW小林里歌子の代表初ゴールもアシストした。

 女子サッカー界の名門、日テレ・ベレーザで活躍する傍ら、慶応義塾大学の総合政策学部を3月に卒業予定という文武両道のレフティーは、鮮やかな一撃で大きな存在感を放った。

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