移籍金総額108億円の神童 フランスメディアに「僕はアンリじゃない」と独白
アンリ二世との評価に「同じ特長の持ち主ではない」
マンチェスター・ユナイテッドの19歳の神童、フランス代表FWアンソニー・マルシアルは偉大なストライカー「ティエリ・アンリ二世」の異名で呼ばれているが、「僕はアンリじゃない」と否定している。フランスのテレビ局「BFM」に登場したマルシアルは、フランス代表のレジェンドについて口を開いた。
「イングランドで伝説となっている、とても偉大な選手だと僕は知っています。でも、同じ特長の持ち主だとは思いません。ティエリ・アンリはティエリ・アンリです、僕はまだ、証明していかないといけないことばかり。”仕事”を続けることで、いずれ彼のレベルに到達したい。今の僕はまだ、そのレベルからは遠すぎる」
アンリと同様、フランスの強豪モナコ出身のマルシアルは、今季、移籍金総額108億円でユナイテッドに加入。公式戦でゴールラッシュを見せ、「アンリ二世」の名にふさわしい能力を示している。本人はアンリのレベルに達したいという野望を明らかにしながらも、まだまだレジェンドの域には遠く及ばないことを認めている。
欧州中に「マルシアル狂想曲」が鳴り響いているにもかかわらず、地に足をつける神童は高額な移籍金が話題になることを気にも留めない。
「あまり気にならない。新聞に自分の家族について書かれることの方がよほど気になる。僕はマンチェスターで、ただフットボールをしたいんだ。全ての報道は無視するようにしている。フットボールに集中して、英語を早く習得したいよ」
落ち着き払った神童は、大物の風格を漂わせている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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