チェルシーが続投を表明した裏事情!? モウリーニョ解任時の違約金は史上最高の69億円

年俸18億円で4年契約を延長したばかり

 今季のプレミアリーグで16位に低迷しているチェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、前節でサウサンプトンに1-3で敗れた後、「クビにしたければ、クビにしろ!」と言い放ち、辞任の意思が全くないことを明確にしているが、もしクラブが”スペシャル・ワン”の解任に踏み切った場合、フットボール史上最高額の3750万ポンド(約69億円)の違約金がかかることが明らかになった。地元紙「デイリー・スター」が、「ロマン・アブラモビッチはジョゼ・モウリーニョ解任に世界最高額を支払わなければいけない」と特集している。
 昨季のプレミアリーグ制覇に貢献したポルトガル人指揮官は、4年契約を延長したばかりで、年俸はじつに1000万ポンド(約18億円)。今シーズンの残りの日数と3年契約を加えると、現時点で解任するとアブラモビッチ会長は69億円もの違約金を支払うはめになる。「石油王」として名高い会長といえども、この金額はさすがに大金なのだろう。サウサンプトン戦後にクラブ首脳陣とモウリーニョ監督が緊急会談を行い、クラブが公式サイトで「モウリーニョ政権支持」を表明するという異常事態に突入しているのも頷ける。
 アブラモビッチ会長はこれまでも、多くの監督に膨大な違約金を支払い続けている。現在、広州恒大を率いるルイス・フェリペ・スコラーリ元監督には1260万ポンド(約23億円)、アンドレ・ビラス・ボアス元監督には1200万ポンド(約22億円)、カルロ・アンチェロッティ元監督には600万ポンド(約11億円)を、解任した際に支払った。
 だが、”スペシャル・ワン”は前任者3人の総額よりも高い違約金をゲットできることになる。記者会見でクラブ首脳に自身の進退を突きつけたモウリーニョ監督は、クビになった場合、史上最高額の違約金をゲットした男としてその名を歴史に刻むことになる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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