ミラン、ユベントスとの争奪戦に乗り出す

　チャルハノールの最大の魅力は、なんといってもその正確無比なフリーキックだ。昨季はカップ戦なども合わせて10得点を、直接ゴールに蹴りこんだ。右足で巻いて落とすボールから、約35メートルの距離から無回転で叩き込む衝撃の一撃までレパートリーは多彩。「ブンデスリーガ最強キッカー」の評価を欲しいままにしており、現在世界最高クラスの名手と呼んでも過言ではない。

　今夏の移籍市場では、若く実力があるトップ下を求めたユベントスはチャルハノール獲得に対する動きを見せた。結果的に移籍は実現しなかったが、獲得へ向けた興味は終わっておらず、冬の移籍市場で再アタックに出る可能性が高いとされている。

　ユナイテッド、ユベントス、ミランというヨーロッパの名門がこぞって興味を示す”FKの魔術師”に対しては、水面下でビッグクラブによる大争奪戦が繰り広げられているようだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images