早くもミランお家芸が復活 フロントの現場介入で本田の「我が家」は消滅!?

2つの変更点とは?

 リポートによると、「監督はトップ下を置くアイデアを諦める可能性がある」という。

 トレクワルティスタと呼ばれるトップ下は、ベルルスコーニ会長がこよなく愛するポジションでもある。だが、今季は最後まで獲得交渉を続けたサンプドリアのイタリア代表MFロベルト・ソリアーノらの補強はかなわなかった。

 さすがの名物会長も、日本代表MF本田圭佑、元U-21スペイン代表スソ、イタリア代表MFジャコモ・ボナベントゥーラと誰もトップ下で輝けないことで固執を捨てたのかもしれない。この場合、「DNAを持っている」「自分の家」と語っていた本田の思い入れ深いポジションは存在しないことになる。

 さらには「もっと慎重にゲームを進められる4-4-2に変える可能性がある」とも指摘されている。今季ほとんど試されていないシステムだが、その変更に伴って本田は中盤の右攻撃的MFで出場を狙う可能性が出てくる。

 本田は2014年のミラン移籍後、すでに暫定監督のマウロ・タソッティ元コーチを含めると、今回のミハイロビッチ監督で5人目の指揮官となる。本田自身もかつて「政治的なクラブ」と指摘したトリッキーな名門で、どの監督も味わってきたお家芸の現場介入。これで近年チームは好転した試しがないが、今回は吉と出るのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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