アジア杯16強、英記者が分析するサウジアラビアの“弱点”と森保ジャパンのキーマンは?

中盤のオタイフ、サイドのバヒブリとアル・ドサリは要注意人物

 中心選手のMFアブドゥラー・オタイフは、実際の影響力よりも過小評価されている。彼の試合を読み、テンポを作り出す能力は、サウジアラビアの成功には不可欠なものだ。

 攻撃に目を移すと、サウジアラビアは明確なストライカーを配置していない。今はアル・ムワラドを右サイドのポジションから“偽9番”へコンバートしている。彼はワイドに置かれている時ほど効果的な存在にはなっていない代わりに、その空いた右サイドに配置されたMFハタン・バヒブリは、すでに2ゴールを決めている。また、才能あるMFヤヒヤ・アルシェハリもカタール戦の先発に名を連ね、出場停止だったスター選手のサレム・アル・ドサリの穴を埋めた。

 “休息”を取って輝く準備ができたアル・ドサリは、持ち前のトリッキーなプレーやダイレクトラン、キラーパスのビジョンで、日本の脅威になるだろう。

 日本はグループリーグ3連勝と手堅いスタートを切ったが、本当の戦いはここからだ。日本を陥れる武器を備えるサウジアラビアは決して楽な相手ではない。それでも森保監督が勝ち進むうえで何が必要なのかを見出すことに疑いの余地はない。

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(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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