「破れかぶれの試み」 シリア、豪州戦で飛び出した“自作自演”のPK獲得に英紙騒然

シリアFWアル・スマのPK獲得が物議を醸している【写真:AP】
シリアFWアル・スマのPK獲得が物議を醸している【写真:AP】

後半35分、シリアFWアル・スマがPA内で倒されてPKも実際は味方に足をかけられ転倒

 オーストラリア代表は現地時間15日、アジアカップ・グループリーグ第3戦でシリア代表を3-2で下し、B組2位通過で決勝トーナメント進出を決めた。しかし、この試合ではシリアがPKを得た“自作自演”が物議を醸しているようだ。

 前回大会王者のオーストラリアは初戦のヨルダン戦を0-1で落とす思わぬスタートを切ったが、第2戦のパレスチナ戦を3-0で勝利。運命の第3戦でシリアとの激しい打ち合いを制し、2位通過でグループリーグ突破をつかみ取った。

 この一戦で注目を浴びているのが、シリアに喫した2点目の場面だ。2-1とリードして迎えた後半35分、オーストラリアは自陣ペナルティーエリア手前でFKを献上。FKのこぼれ球を右サイドで拾われてクロスを放り込まれたが、GKマシュー・ライアンがキャッチした。しかし、シリアの選手がペナルティーエリア内で倒れ、これがPK判定となった。

 オーストラリアの選手は主審に詰め寄り猛抗議。激高して怒りがおさまらぬ様子のオーストラリアだったが、それもそのはず、リプレーを確認すると、自ら得たPKを決めたシリアFWオマル・アル・スマはチームメートの足に引っ掛かって転倒している。結果的に、主審にアピールしてPK判定を勝ち取り、ジャッジが覆ることもなかった。

 英紙「ザ・サン」は、「チームメートに足をかけられてPKを獲得する戦慄の瞬間だった」と切り出し、衝撃のワンシーンを振り返っている。

「アル・スマはチームメートに倒された後、信じられないことにPKのアピールに出た。レフェリーは判断に数秒かけた後、PKスポットを指差した。シリアは破れかぶれの試みで幸運のチャンスを手にすることに成功した」

 しかし試合は同点となった後、オーストラリアが後半アディショナルタイムに劇的な決勝ゴールを決め、土壇場で勝利を手にした。仮にドローに終わっていれば、シリアの“自作自演”のPK獲得はより一層の波紋を呼んでいたかもしれない。

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