ファーガソン氏はルーニーよりも稼いでいた!! マンUの舞台裏を自著で明かす

絶対的権力の証し

 長らくマンチェスター・ユナイテッドを率いたサー・アレックス・ファーガソン氏が、2010年から引退するまでの2013年の間、クラブで最も高給取りだったのは自分だったと自著の中で明かした。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 その中で、ファーガソン氏は、自らオーナーやグレイザー一家、当時のデイビッド・ギルCEOと交渉を行い、どの選手よりも高い年俸を受け取ることを提案していたという。2010年10月には当時退団がうわさされていたFWウェイン・ルーニーが契約延長にサインし、週給は20万ポンド(約3700万円)にアップしたとも報じられていたが、同氏の収入はこれをも上回っていたようだ。
「私は彼らに『ルーニーが私の2倍も稼いでいるのはフェアだとは思えない』と言ったんだ。そうしたら、(共同会長の一人)ジョエル・グレイザーがすぐさま言ったよ。『あなたに同意しますが、では我々は何をすればいい?』とね。とても、シンプルなことだった。その後、我々はどの選手も、私より高い給料を受け取るべきでないという意見で合意したんだ」
 27年間に渡り世界最高の名門を率い、“サー”の称号を持つ名将だからこそ成し得た驚きの交渉が行われていたようだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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