本田ピンチ ミラン名物会長がバロテッリのトップ下起用を支持

声の大きな会長の一声

 ACミランの名誉会長を務めるシルビオ・ベルルスコーニ氏は、チームに復帰したFWマリオ・バロテッリについて日本代表FW本田圭佑の定位置でもあるトップ下での起用を希望していると明かした。伊地元テレビ局「スポーツ・メディアセット」などが報じている。
 ミランはこの夏、かつてチームのエースを担ったパリ・サンジェルマン(PSG)のFWズラタン・イブラヒモビッチの獲得を目指していた。だが、最終的にスウェーデン代表のカリスマの獲得は実現しなかった。一方で、セビージャからFWカルロス・バッカ、シャフタール・ドネツクからFWルイス・アドリアーノを獲得し、そし てリバプールからバロテッリを呼び戻して前線の強化を図った。
 
 しかし、ベルルスコーニ名誉会長は、今となってはバロテッリの加入がイブラヒモビッチ復帰よりも良い方向に転ぶと考えているよだ。
「イブラは我々のもとに来たがっていたが、PSGが出そうとしなかった。彼は本当に復帰を望んでいて、来る可能性があった。でも、我々はバロテッリを獲得した。彼のほうがより若い。イブラは私のように少し年を取っているからね」
 19日のパレルモ戦では、バロテッリと同じく新戦力のバッカが2得点を挙げてチームを3-2の勝利に導いた。ベルルスコーニ会長は、こうした新加入の豪華共演を希望しているようだ。
「私はバロをトレクアルティスタ(トップ下)で見たい。ジェレミー・ メネズが負傷中だということも忘れていない。バロは3人の前線の一人としてもプレーできる」
 ベルルスコーニ会長はこのように語り、10番を背負う本田の定位置での悪童の起用を待望しているようだ。昨シーズンのチーム得点王メネズの名前も出すなど、前線のタレントに期待を寄せているようだが、現在レギュラーを務める本田の名前は出てこなかった。
 パレルモ戦では先発出場しながらも、不発に終わって途中交代となった本田。伊地元紙からは「攻撃よりも守備が好き」と皮肉られ、攻撃面での貢献度の低さを非難されていた。会長の期待を背に受けるバロテッリが調子を取り戻し、メネズも負傷から復帰すれば、より過酷なポジション争いが待っていることだろう。
【了】
サッカ ーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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