チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、2-0で勝利したアーセナルとの試合後、「勝利には感情のコントロールが必要」と、その勝因を語っている。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。 この試合の前半終了間際、競り合いの中でアーセナルDFローラン・コシエルニーの顔面をはたいたコスタと、それに抗議するアーセナルDFガブリエル・パウリスタが口論に。互いにヒートアップし、両者イエローカードを受けたが、怒りの収まらないガブリエルはコスタを蹴って、レッドカードを受けてしまった。 ベンゲル監督は「コスタがピッチに残っているのは恥 ずべきことだ」と批判した一方、モウリーニョ監督はこれを意に介さず。試合を冷静に振り返り、ダービマッチを戦う上での大事な心得を語った。 「私が最初にダービーを戦ったのは、2000年9月のベンフィカ対スポルティングでのことだ。私は試合前、選手たちに『ダービーで勝つには感情のコントロールが必要だ。それができなければ勝てないぞ』と言った。私はポルトガル、スペイン、イタリア、そしてイングランドでダービーを戦ってきたが、感情をうまくコントロールできなければ勝つことはない。これは試合の基本だ」 アーセナルに加入2年目のガブリエルは、コスタの挑発にまんまと乗ってしまい、退場となった。数的不利で、ビハインドを負った後半にはMFサンティ・カソルラもセスク・フ ァブレガスへの激しいスライディングタックルを仕掛け、2枚目のイエローカードで退場している。 モウリーニョ監督にいわせれば、感情的なプレーが多くなったアーセナルの敗戦は当然といったところなのだろうか。 勝利に徹したカリスマ指揮官率いるチェルシーは、これでリーグ戦2勝目を挙げた。開幕から不振にあえいだディフェンディングチャンピオンの逆襲がここからスタートする。 【了】 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images