「日本は警戒対象の一番手」 アジア杯の“雪辱”誓う韓国メディア「2011年の借りを…」

2大会ぶりの優勝を目指す森保ジャパン【写真:Getty Images】
2大会ぶりの優勝を目指す森保ジャパン【写真:Getty Images】

若返った日本代表に注目 「W杯で活躍したベテランは除外」も優勝候補と警戒

 来年1月にUAEで開催されるアジアカップを前に、韓国メディアが若返りを図っている日本代表に注目している。

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 韓国紙「国民日報」は「日本代表は若返った。チームの平均年齢は26.1歳。ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場したナイジェリア代表の平均年齢が25.9歳で、参加国中、最も若かったが、日本もそれと大きな差がない」と報じた。

 また、森保一監督が2022年カタールW杯に向けて描く構想についてもまとめ、「アジアカップメンバーに含まれた23人のうち、11人が25歳以下の選手だ。ロシアW杯に出場した選手と比較すると、平均年齢が2歳も縮まった。その時、活躍したベテラン選手はほとんど除外された」と伝えている。

 同紙が強調したのは、こうした年齢の違いだけではない。

「本田圭佑と長谷部誠をはじめ、香川真司、岡崎慎司、乾貴士などは今回のアジアカップに出ない。彼らはこれまで日本代表の中心選手だったベテラン。すべて欧州でプレーする選手たちだ」と現状を伝えつつ、「それでもアジアカップ通算4度優勝の日本は、依然として強力な優勝候補だ」と日本の実力を警戒している。

 そのうえで、日本は絶対に負けられない相手だと強調している。

「イラン同様、日本は韓国にとって警戒対象の一番手。ただ、韓国は日本に借りを返さないといけない。2011年カタール大会の時、準決勝で日本に敗れて、決勝に上がれなかった。日本はこの試合でオーストラリアを破り優勝を手にした。しかも同大会がパク・チソンとイ・ヨンピョなど、韓国サッカーにおけるレジェンドたちの代表チームの惜別の舞台だった」と2大会前の記憶を振り返りつつ、今大会で雪辱を果たさなければいけないと締めくくっている。

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(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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