5試合連続ノーゴール 赤い悪魔に新加入のオランダ代表FWが直面する苦悩
ファン・ハール監督は選手を擁護
マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督が、今季新加入したオランダ代表FWメンフィス・デパイが、いまだに苦悩を続けていると明かしている。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じている。
デパイは昨季PSVで22得点を挙げた。オランダリーグ得点王という肩書きを背負ってマンチェスターの名門に加入し、クラブから伝統の背番号「7」を与えられたことからも大きな期待が懸けられていることは明白だ。
しかし、初挑戦のプレミアリーグでは5試合連続ノーゴールと苦しんでいる。ファン・ハール監督もデパイが新たな環境の適応にもがき苦しんでいることを認めている。
「監督の立場としては満足できていないが、彼はよくやっているよ。ここまでは全試合に出場しているが、そんなに簡単なものじゃない。プレミアリーグ独特の速いリズムに適応しなければならない」
ファン・ハール監督は「今は私もファンも我慢強く待つ必要がある」と、同胞デパイが我慢の時を迎えていると語っている。とはいえ、世界一の人気クラブでエースナンバーを背負う責任は軽いものではない。過去にはエリック・カントナ、デイビッド・ベッカム、クリスティアーノ・ロナウドといった錚々(そうそう)たる顔ぶれが受け継いできた。彼らは、結果を残してクラブの顔に成長した過去があるだけに、その伝統に泥を塗るわけにはいかない。それだけにプレッシャーも相当大きなものになるだはずだ。
前任者のアンヘル・ディ・マリアは、イングランドの環境に馴染みきれず、わずか1年でパリ・サンジェルマンへと去った。ファン・ハール監督と相思相愛といわれる男は、大きな期待に応える活躍を見せ、誰からも愛される「背番号7」へ変貌を遂げることはできるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images