乗り越えた昨季の孤独 レアルでの充実感を語るベイル
爆発するレアル攻撃陣の一員
レアル・マドリードのFWガレス・ベイルは、批判も浴びるなど苦しんだ昨季を乗り越えて、再びレアルでのプレーを満喫できているようだ。英地元紙「デイリー・メール」のインタビューに応じたウェールズ代表のスターは「昨季は孤独を感じることもあった」と明かしている。しかし、今季に入って再びチームに必要とされていることを実感できているという。
「今季は昨季よりもチームの一員として貢献できていると感じている。1年目はサインした時からアドレナリンに溢れていて、あっという間に過ぎていった。クラブにいられることが幸せだった。でも、2年目はボールを受ける回数も減って孤独を感じることもあった」
ラファエル・ベニテス新監督の下、今季はこれまでとは異なるトップ下で起用されることも増えた。しかし、プレシーズンで結果が出ずにいると、再びファンやメディアからの批判も噴出した。そんな中で12日にエスパニョール戦ではクリスティアーノ・ロナウドが挙げた5得点のうち2点をアシスト。ロナウドが決めたPKもベイルが獲得したもので、得点がなくてもチームの勝利に貢献している。
「今はチームの一員としてプレーできていると感じている。僕はアシストもゴールもできると証明できていると思う。練習や試合で懸命に取り組んでいる。もっともっとできるだけたくさんゴールを決めたい」
今季開幕戦のスポルティング・ヒホン戦ではスコアレスドローとまさかのスタートになったレアルだが、その後の2試合では計11得点0失点とさすがの強さを見せつけた。ベイル自身も5-0で勝利したベティス戦では2発と調子は上々だ。エスパニョールに勝利し、暫定2位に順位を上げた。
「重要なのは勝ち続けること。5-0と6-0の勝利で、強さが戻ってきた」
チームの力に自身を見せたベイル。FIFAランクを9位まで上昇させたウェールズ代表での充実も現在の好調につながっているはずだ。苦難を乗り越えた快速アタッカーは、さらなる高みを目指している。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images