サッカー界に広がる支援の輪 ポルトガル名門が欧州CL出場クラブに寄付を呼びかけ

CLホーム初戦の入場券1 枚につき、132円寄付

  ポルトガルの強豪FCポルトは中東やアフリカからの難民が欧州に押し寄せている現状を受け、今季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)に参戦する全31クラブ対して、今季CLのホームゲーム初戦のチケット1枚につき、1ユーロ(約132円)を難民救済のために寄付することを呼びかけた。クラブは4日、UEFAのミシェル・プラティニ会長宛に手紙を送り、支援の意志を明らかにした。
 ポルトは公式サイト上で、プラティニ宛に送ったという手紙を公開している。「全員が一緒になって努力すれば、CLはきっと大きな成功を収められるはず。難民救済のためプレーしよう」と、欧州各国のクラブに訴えかけている。
 CLは今月15日からグループステージが開幕。各クラブは第1節と2節でホーム&アウェーを交互に戦うため、最初の2試合が対象となる。ポルトの初戦はディナモ・キエフとのアウェーゲームとなるため、第2節(29日)のホーム行われるチェルシー戦でのチケット1枚の売上につき1ユーロを寄付することになる。
 レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンといったクラブはすでに100万ユーロ(約1億3000万円)の寄付を発表するなど、サッカー界でもその動きが活発化してる。欧州CL2度制覇(前身のチャンピオンズカップを含む)の経験を持つ名門の呼びかけは実を結び、その支援の輪が欧州全土に広がることになるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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