レアルを去っても代表正守護神の座は不動 カシージャスは「生きる伝説」

スペイン代表デルボスケ監督が歴代最多162試合出場の英雄を絶賛

 スペイン代表のビセンテ・デルボスケ監督が主将GKイケル・カシージャス(ポルト)を「生きる伝説」と絶賛している。
 スペイン地元紙「マルカ」によれば、カシージャスは5日に行われる欧州選手権予選のスロバキア戦でキャプテンマークを巻いて出場すれば、主将として代表100試合目を迎える。指揮官は大記録達成目前の守護神に「彼が素晴らしいパフォーマンスを披露することを期待しよう。彼は生ける伝説だ」という言葉で試合に送り出している
 カシージャスは今夏、下部組織時代から25年間所属したレアル・マドリードを退団。ポルトガルの名門FCポルトへ移籍していた。2000年に代表デビューを果たした男は、”ラ・ロハ”の愛称を持つスペイン代表として歴代最多の162キャップを記録。10歳年の離れたGKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)が台頭する中、正GKの座を守り続けている。
 代表でカシージャスに続く存在とみられるそのデ・ヘアだが、ユナイテッドでは去就問題の影響から、今季は未だ公式戦の出場がない。デルボスケ監督も「このままクラブでプレーしない状況が続けば、招集しない」と意志を明らかにしている。今季限りで契約満了となるデ・ヘアは契約延長に応じなければ、ベンチ外の日々が続く可能性もある。
 カシージャスは今年34歳を迎えた。神がかったセーブを連発し、「聖イケル」と称された全盛期に比べれば、衰えも指摘される。レアル時代には本拠地サンチャゴ・ベルナベウではブーイングを浴びることもあったが、タレント軍団のスペインで今でもレギュラーに君臨する実力者であることに変わりはない。GKが息の長いポジションであることを考えれば、偉大なレジェンドは記録を更新し続けるかもしれない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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