マンUスペイン人守護神の明暗 デ・ヘアはCLにメンバー登録もバルデスは氷漬け

戦力外扱いは継続

 スペイン人守護神の明暗がクッキリと分かれた。マンチェスター・ユナイテッドは、今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)登録25選手を発表した。スペイン代表GKダビド・デ・ヘアは登録メンバーに入ったが、戦力外状態となっている元スペイン代表GKビクトル・バルデスはメンバー外となった。
 ファン・ハール監督とデ・ヘアは今季開幕前に会談を持った結果、去就問題が解決するまで起用しないという結論に達した。ここまで公式戦で6試合連続でメンバー外となっていた。そして、移籍市場の最終日にレアル・マドリードとクラブ間合意に達しながらも、登録に必要な 書類が間に合わず急転残留が決まった。2016年6月に契約満了となるデ・ヘアは来季移籍金ゼロでレアルに向かう可能性が高まっている。その一方で、ユナイテッドは今季限りで契約満了となる守護神に再度延長のオファーを提示するとも報じられている。
 一方、CL登録メンバーからも外れたバルデスは、トルコ強豪ベジクタシュに移籍寸前だったが、こちらも急転残留となっていた。バルデスは今年1月にユナイテッドと契約を結び、昨季リーグ戦2試合でプレーしていた。だが、2軍でのプレーを拒否したとしてファン・ハール監督から戦力外通告を受けていた。トップチームのロッカールームから荷物を排除され、クラブハウスで一緒に昼食を取ることも禁じられるなど、苦境に立たされている。移籍市場は閉 幕したが、百戦錬磨の守護神に対するオランダ人指揮官の冷酷な仕打ちは変化を見せないようだ。
 英衛星放送「スカイ・スポーツ」は「ビクトル・バルデスはマンチェスター・ユナイテッドでルイス・ファン・ハールによる氷漬けが継続している」と報じている。

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