イブラが獲得熱望のミランに冷ややか発言 「最初から残ると言っていた」
対照的な熱量
パリ・サンジェルマンのスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチが、今夏に浮上した自身の移籍話を振り返り、ミラン移籍に関しては真剣に検討しなかった事実を明らかにしている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
移籍市場最終日には、パリでアーセナルのアーセン・ベンゲル監督がPSGと会談を持つ姿が報じられ、ロンドンへの移籍のうわさが広がった。PSG側はウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニよりもイブラヒモビッチ放出に前向きだったとも報じられている。
最終日に浮上したアーセナル移籍についての質問に、イブラは「ノーだ。興味はあった が、自分自身そこまで関与していない。それはミノ(ライオラ代理人)の仕事だ。自分の考えを伝え、興味のあることが起きたら、自分も関与する。だが、この夏は完全にオフだった。ホリデーを楽しんだよ」と語った。
ミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長は、昨季終了時点からカリスマ復帰に執念を燃やし、公の場でも発言してきた。だが、本人はすっかりリラックスして夏休みを過ごしていたという。
「(ミランからは)具体的なオファーがあった。たくさん興味を持ってくれたようだが、私は最初からPSGに残留するだろうと話していた。いいチームで自分の家族も居心地の良い状況を気に入っている。パリとPSGにはただただポジティブなことしかない。ミランはどうしても欲しかったことを知 っているけれどね」
イブラヒモビッチは2012年シーズン以来となる復帰に必死だったミランに対して、少し冷ややかな発言を残した。今季117億円の補強費を費やしたかつての名門だが、ワールドクラスのスーパースターは存在しない。現在の古巣は、カリスマにとってさほど魅力的な移籍先に映らなかったのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images