今季絶好調の日本代表MF香川真司のポジション争いで強力なライバルが登場した。ドルトムントがマンチェスター・ユナイテッドからベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイを2016年6月30日までの期限付き移籍で獲得したことがチーム公式サイトで正式に発表された。背番号はエースナンバーの「9」。ユニフォームを手に笑顔を見せるヤヌザイの写真が公式サイトで掲載されている。
　ドルトムントのミヒャエル・ツォルク強化部長は「アドナンは非常に高いテクニックを持つクオリティーの高い選手で、我々の攻撃陣を完全なものにしてくれる」と高く評価している。一方、ヤヌザイは「ドルトムントは素晴らしいクラブだ。サポーターは信じられないほどの応援をしてくれる。このチームと共に、偉大なことを成し遂げたい」と意気込みを語っている。
　ヤヌザイと香川はユナイテッドのデイビット・モイーズ前監督時代にポジションを争った。モイーズ監督はヤヌザイを重用し、香川は次第に出場機会を失った経緯があった。ユナイテッドで栄光の背番号「11」を背負っていた新鋭は今夏の移籍市場でセビージャに期限付き移籍で去ったイタリア代表FWチーロ・インモービレの背負っていた「9番」を託された。トップ下やインサイドハーフで充実のプレーを見せている香川と再びチームメートとなったが、ライバルとなるのか、共存するのか注目が集まる。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images