これぞユナイテッドのキャプテン! ルーニーが示したエースの本領
CL本戦に導くハットトリック
マンチェスター・ユナイテッドのイングランド代表FWのウェイン・ルーニーが、エースの本領を発揮した。今季開幕から無得点が続いて批判を浴びていたが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のプレーオフラウンド第2戦クラブ・ブルージュとの一戦で見事ハットトリックを達成。周囲を黙らせる見事な活躍を披露した。自身はノーゴールが続いた状況にも「何も心配していなかった」と冷静に振り返っている。英BBCが報じた。
ルーニーは、ロビン・ファン・ペルシー(フェネルバフチェ)や、ラダメル・ファルカオ(チェルシー)の退団に伴い、今季からセンターフォワー ドの位置で固定されている。リーグ開幕からの3試合で無得点に終わったことで、ファンやメディアは執拗にルーニーをなじったが、本人は全くに気にかけていなかった。
「もし僕が強い人間じゃなかったら、批判がプレーに影響しただろう。でも僕は自分のクオリティーをよく分かっている。僕にゴールがなかったとしても、チームメートに多くのチャンスをもたらしている」
今年4月に行なわれた昨季のプレミアリーグ、アストン・ビラ戦以来、実に878分ぶりのゴールとなったルーニー。それでも主将という重責も担いながら、チームへの貢献を果たしていると主張した。
「何も心配していなかったよ。この先3試合、4試合、5試合と(無得点が)続いていたとしても、まだ序盤戦だ。しっか りとチャンスに絡むことはできていた」
ルイス・ファン・ハール監督も「ウェインは強いメンタリティーを持っている。すぐに復活し、さらに良くなっていくだろう」とチームのエースをたたえている。この夏、大型補強を敢行しているユナイテッドだが、チームをまとめるストライカーの活躍なしではタイトル獲得は見えてこないはずだ。2季ぶりとなるCLの大舞台への参戦も決まり、ルーニーにはさらなる爆発が期待される。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images