リバプール戦決勝弾を誤審で取り消されたアーセナル ビデオ判定導入に切実な訴え
ウェールズ代表ラムジー「ラグビーの世界から学ぶことができる」
アーセナルのウェールズ代表MFアーロン・ラムジーはプレミアリーグ第3節の本拠地リバプール戦でスペイン代表MFサンティ・カソルラのスルーパスからDFの背後へ抜け出しゴールネットを揺らしたが、オフサイドと判定された。リプレー映像ではオフサイドではなかった事実が確認されており、アーセン・ベンゲル監督は主審を批判していた。ラムジーもこの誤審を受けて、ビデオ判定の導入を訴えている。英BBCが報じている。
「たった20秒の動画の導入を検討することで、試合の結果は変わってくるだろう。僕らもラグビーの後を追うべきだ。彼らの世界ではうまくいっている」
ラムジーは、すでにビデオ判定が導入されているラグビーの世界を引き合いに出し、フットボールでもビデオ判定を導入すべきであると主張した。ラムジーのゴールが取り消されたアーセナルはリバプールとスコアレスドローに終わり、勝ち点1を得るにとどまっていた。
「スクリーンで20秒の動画を流す。それだけで正しい判定を下すことができるんだ。フットボールはラグビーの世界から学ぶことができる」
すでにプレミアリーグでは昨季からゴールラインテクノロジーを導入。カメラによるゴールの判定を行う最新テクノロジーが使用され始めている。オフサイドやファールシーンでのビデオ判定に関しては、試合のスピード感を損なわせ、審判の判定の重要性を弱めてしまうなどのリスクもあり、賛否両論のあるテーマとなっている。
テクノロジーの発達から疑惑のプレー直後から、選手、監督のみならず、聴衆もオフサイドに関する真実を知ることができる。ラミジーの悲痛の訴えは、最新テクノロジー導入の議論をさらに過熱させ、実現を促すことになるのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images