“恩人”であるスリヴァッダナプラバ氏との突然の別れに悲痛な思いを綴る

　プレミアリーグのレスター・シティは、現地時間27日にスタジアム周辺で起きたヘリコプター墜落事故でオーナーのヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏を含む搭乗者5名全員が犠牲となり、死亡したと発表した。2015-16シーズンにクラブを史上初のプレミアリーグ制覇に導いたオーナーらの訃報に、サッカー界全体が悲しみに包まれている。

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　元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディは、自身の公式インスタグラムでスリヴァッダナプラバ氏とのツーショット写真を2枚公開し、「あなたは私のレジェンド」と綴るなど苦しい胸の内を明かした。

　タイ人資本家のスリヴァッダナプラバ一家がレスターを買収したのが2010年。そこからクラブの状況は激変した。

　当時2部リーグに所属し、元日本代表MF阿部勇樹（現・浦和レッズ）もプレー。そして15年にプレミアリーグへ昇格すると、日本代表FW岡崎慎司が加入した15-16シーズンには怒涛の快進撃でプレミアリーグ初優勝を飾った。ブックメーカーでの優勝予想オッズ5001倍を覆し、「ミラクル・レスター」として歴史に名を残した。

　選手にしてみれば、スリヴァッダナプラバ氏は大恩人とも言える存在だ。2部時代からレスターでプレーするヴァーディは、訃報を受けてインスタグラムを更新。「適切な言葉を見つけるのは難しいが…」と切り出し、追悼と感謝のメッセージを綴った。

「あなたは私のレジェンドです。大きな心とレスター・シティ・フットボールクラブの魂を持った素晴らしい男でした。あなたが僕や家族、僕らのクラブにしてくれたこと全てに感謝しています。本当に寂しい…安らかに眠ってください」

　レスターを牽引してきた不屈のストライカーも、今回の事件で深く心を痛めていた。