【W杯詳細分析・韓国-ロシア】両チームに勝ち点1をもたらした守備力 退屈な試合展開の裏側に隠された「ディフェンスの本質」とは

「Defense」の語源に隠された守備の本質

 

 ワールドカップでは様々なことが起こりうる。そんな身を削る様な緊張感の中では指揮官のゲームを見る目が試合に与える影響は計り知れないということを思い知らされた一戦だった。

 この日のポイントは両チームの守備力だった。守備力について話す前に守備というプレーについて考えてみたい。

 言うまでもなくサッカー発祥の地はイギリスだ。英語で守備はDefense(ディフェンス)と訳す。語源は「○○から遠ざける/させない」という意味を示す接頭語deと「打つ、攻める」といった意味を持つfensを合わせた言葉だ。つまり攻撃させない、シュートプレーから遠ざけるといった意味だろうか。

 この日のロシア、あるいは欧州の強豪チームが自陣でしっかりブロックを敷いた状態を思い出してもらいたい。彼らは決して自分のポジションで待っているだけではなく、むやみやたらにボールを奪い取りにいくのでもない。ボール保持者に対して一番近い選手が「制限」をかけにいき、残りの選手たちはその制限の結果起こりうる事後のプレーに対応すべくポジションを細かく修正している。これが守備というプレーだ。

 前半、若干退屈に感じた試合も、実はどのような制限をかけ、どこで奪うかという緊迫感に溢れた駆け引きがあちこちで行われていたのだ。実は優勢だったロシア、それを感じ、手を打ってきたホン・ミョンボ監督、思いもよらぬ失点に対して慌てることなく素早く冷静な対応をしてきたカペッロ監督。ピッチの外でも激しい火花が散った一戦だった。

 

analyzed by ZONE World Cup Analyzing Team

データ提供元:opta

 

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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