リバプールのプレミア開幕戦のゴールはオフサイド リーグ側が声明を発表
ルールの変更に伴う論争
プレミアリーグは、第2節のリバプール対ボーンマスでリバプールのFWクリスティアン・ベンテケのゴールがオフサイドだったと認める声明を発表した。この試合、リバプールは昇格組のボーンマスを相手に、このベルギー代表ストライカーの決勝点により1-0で勝利していた。
得点は前半21分。左サイドからMFジョーダン・ヘンダーソンがクロスを上げると、これに中央で待っていたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョとベンテケが反応。コウチーニョの伸ばした右足はボールに届かなかったものの、後ろから走り込んだベンテケが蹴り込み、ネットを揺らした。
しかし、ボールに触れなかったとはいえ、コウチーニョはクロスが送られた時点で明らかにオフサイドポジションにいた。今季から、プレミアリーグではオフサイドルールが変更となり、オフサイドポジションにいた選手が「ボールに対し、明らかにプレーしようとして、その行為が相手に影響を及ぼした場合」、または「ボールへのプレーにおいて、相手の能力に明らかに影響を与える明確なアクションをした場合」と変更されている。
プレミアリーグは公式サイトにおいて、リバプール対ボーンマス戦のこのゴールについてオフサイドがあったことを認めている。ゴールシーンの画像を使用しながら解説。コウチーニョはオフサイドポジションにいながら明らかにボールへ関与し、ボーンマスGKの 判断を遅らせるという影響を及ぼしたため、実際にはオフサイドの判定だったとしている。
今季から導入された新ルールは、相手選手への干渉の解釈が曖昧で分かりにくいと批判を受けることもあった。そして、シーズン開幕早々に大きな議論を巻き起こす事態を引き起こす結果となった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images