王者まさかの未勝利スタート モウリーニョ監督「0-3はウソっぱち」と強がり

開幕2戦未勝利に陥ったチェルシー

 ジョゼ・モウリーニョ監督率いるチェルシーは、マンチェスター・シティとの一戦で0-3の完敗に終わり、開幕から2試合を終えて勝ち点わずか1という王者らしからぬスタートを切った。
 
 ポルトガル人指揮官は試合を振り返り、「彼らは9人で試合を終えなければならなかったはず」と、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」に対し、自身の見解を明かしている。
 
「(シティMF)フェルナンジーニョは(ディエゴ・コスタへの肘打ちで)レッドカードとなるべきだったし、ヤヤ・トゥーレにも2枚目のイエローカードがあった」
 昨季のリーグ得点王FW アグエロに先制点を奪われて0-1で迎えた後半、DFコンパニー、フェルナンジーニョにダメ押しの追加点を決められた。モウリーニョ監督は「前半ベストのチームが試合に勝った。後半良かったのはチェルシーだ。前半は難しかった。我々のGK(ベゴビッチ)が重要なセーブをいくつか披露していた。後半は一変した。0-1でも疑わしいが、0-3なんていう結果はフェイク(ウソっぱち)だ。後半のチェルシーはベストな出来で、同点のチャンスがあった」と悔しさをあらわにしていた。
 また、この試合ではチェルシーの主将テリーが前半のみの出場でDFズマに交代し、ベンチに退いた。テリーはモウリーニョ体制では初の途中交代となった。これについては戦術的な意図であったことを明かしている。
 
「ズマは我々の中でも 最も足の速い選手だ。シティはカウンターを仕掛け、アグエロを狙ったロングボールを多く使ってきた。ズマはテリーともケイヒルともタイプの違う選手。結果的にはズマは守備をよくコントロールし、正しい交代だったと証明した」
 1998-99シーズン以来の低調なスタートとなったモウリーニョ監督。開幕戦でエバ・カルネイロ医師と衝突するなど、チームには不穏な空気が流れている。クラブとの契約延長を果たしたばかりのカリスマ指揮官は第3節のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦でこの嫌な流れを変えることはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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