衝撃の悪童コンビ再結成 バロテッリがカッサーノの待つサンプ本命に

映画プロデューサーの名物会長の悲願 !?

 リバプールで戦力外となっているイタリア代表FWマリオ・バロテッリに、救いの神が現れるかもしれない。先日、元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノを獲得したサンプドリアが、次なるFW補強の一手としてバロテッリ獲得への動きを見せている。「スカイ・スポーツ」が伝えている。
 12日に25歳になったバロテッリだが、リバプールではブレンダン・ロジャース監督の下で完全な構想外になっている。すでにリーグが開幕しているが、プレシーズンでは遠征の帯同すら許されず。1試合にも起用されることがなかった。
 そんな状況にあるバロテッリに対し、サンプドリアがバロテッリの代理人であるミノ・ライオラ氏に獲得へ向けた打診を行ったという。カッサーノを獲得した今、サンプドリアの補強ポイントはファーストトップになれる選手。仮にこの移籍が成立した場合、リバプール側も年俸の一部負担も行う可能性があるとしている。まだまだクリアすべきことはたくさんあるが、悪童遺跡の最初の動きが始まったと報じている。
 子供のようなイタズラから出場停止になるような行動まで、多くの悪行を行ったカッサーノの振る舞いには「カッサナータ」という新しい言葉が生まれるほどだった。そのカッサーノが、レアル・マドリードでの不遇の時代から仕切り直しをしたのが25歳で、そのクラブがサンプドリアだった。バロテッリも同じ25歳。キャリアの再スタートを切るには、サンプドリアはふさわしい場所なのかもしれない。
 マッシモ・フェレーロ会長は、以前からバロテッリ獲得に興味を示していた。一時は、あまりの年俸の高さに断念したと伝えられていた。先日のカッサーノ獲得時にも、サポーターから寄せられた会長、カッサーノ、バロテッリの3ショット写真をリツイートし、バロテッリ獲得を諦めていないのではないかと憶測を呼んでいた。
 映画プロデューサーで実業家。自身の行動や言動からも、フェレーロ会長が“派手好き”なのは間違いない。カッサーノとバロテッリはかつてアッズーリのユニフォームを身をまとった。悪童2トップで2012年欧州選手権では母国の準優勝に貢献した。カッサーノとバロテッリのバッドボーイズ再結成となれば、その実力だけでなくピッチ内外で大きな話題を呼ぶことは間違いない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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