ストイチコフ氏がファン・ハール監督を痛烈批判 「ヤツは人間のクズだ」

根深い因縁関係

 元ブルガリア代表FWフリスト・ストイチコフ氏が、マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督を痛烈に批判している。スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が伝えている。
 かつてバルセロナやJリーグの柏レイソルなどでプレーし、バロンドールも受賞した同氏は、「私はファン・ハールの下でのプレーなんてごめんだ。平凡な人間で、バルセロナを破壊し、今はマンチェスターで破壊活動をしている」と舌鋒鋭く批判の口火を切った。1997年からバルセロナを指揮したファン・ハール監督の下では出場機会を失い、チームを去ることになった。その際、同氏は起用法などを巡って激しく衝突した過去がある。
 そして、ファン・ハール監督によってユナイテッドに巻き起こされた事件が、その人間性を示すものだと語っている。
「ヤツがビクトール・バルデスに何をしたか、誰もが見たはずだ。あれは、ヤツが人間のクズだと示したようなものじゃないか」
 昨季途中にフリーエージェントでユナイテッドに加入したスペイン代表GKビクトール・バルデスは、ファン・ハール監督の哲学に反したという理由で戦力外を告げられた。U-21チームでのプレーを拒否したという理由で指揮官は追放を明言したが、バルデス自身はツイッターでU-21チームでプレーしたトットナム戦の写真や、若いチームメートとの記念写真も掲載。「敬意?」と一言メッセージを添えていた。しかし、ファン・ハール監督はバルデスをロッカーもろともU-21チームに“降格”させていた。
 そして、そのユナイテッドへの移籍がうわさされているバルセロナのスペイン代表MFペドロにもメッセージを送っている。
「とにかく、ファン・ハールのいるユナイテッドには行くなと言いたい。私の言葉を聞いてほしいね」
 ストイチコフ氏は、現役時代にヨハン・クライフ監督の下で「ドリームチーム」と呼ばれたチームの一員として活躍し、リーガ・エスパニョーラ4連覇も成し遂げた。そのクライフ氏は、常にファン・ハール監督を批判の的にしてきた。その恩師同様に、ストイチコフ氏のファン・ハール監督への恨みと不信感は強烈なようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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